日々の様子をお伝えします

人工内耳研修会

8月26日(金) 二学期の始業式終了後に「人工内耳研修会」を行いました。人工内耳を製造、販売している会社の方に来ていただき、情報提供いただきました。本校では全児童の半数が人工内耳を装用しています。主な内容は、「小児人工内耳の適応基準について」、「人工内耳と音楽についての研究」、「人工内耳の今後の開発ついて」、「サウンドプロセッサの取り扱いについて」などでした。教職員と保護者が参加し、大変勉強になりました。

 研修で印象に残ったことを書きます。多くの方が蝸牛や鐙こつ、耳小骨の形は知っていると思いますが、実際の大きさは分かりますか? 今回、会社の方から原寸大模型を見せていただきました。私が想像していたよりもかなり小さく、人工内耳が実に繊細な仕組みなのだと感じることができました。もう一つ印象にこったのは、人工内耳は脳できくための電気刺激を送るための仕組みにすぎないという話です。特に生まれながらに難聴であった場合、適切な療育や教育は欠かせません。そこが眼鏡とは違うところですね。せっかくの仕組みを生かし切るために、療育や教育がいかに大切か改めて学んだ研修でした。

 人工内耳の研修会は毎年行っています。外部の関係機関、特に通常学校で学ぶ難聴児の保護者や担任の先生、保健師さん、保育園、幼稚園にもお声かけしている研修です。来年も、この時期に研修会を開きたいと思っています。是非ご参加下さい。