校長挨拶

学力・言語力、そして生きる力を育む


校長 小檜山 宗浩

 

 令和2年度を迎えるにあたりごあいさつ申し上げます。

 現在福島県立聴覚支援学校は、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたこと、さらには、期間の延長に伴い、緊急事態措置を5月31日まで継続することとなったことから、4月21日(火)より臨時休業としております。本県においても陽性患者の発生が連日確認されるなど、大きな不安と多くの心配がある中、令和2年度を迎えております。

 さて、昨年度は平成から令和となり、新たな時代の幕開けとなりましたが、台風19号やその後の大雨による甚大な被害が発生いたしました。また、東日本大震災と原子力発電所の事故からは、この3月より10年目に入っております。

 依然として復興・創生に取り組んでいる中、本校では学習活動や行事などを計画通りに進めることができました。幼児児童生徒の頑張りと父母と教師の会をはじめ後援会の皆様方や地域の方々のご協力に感謝申し上げます。

 さらには、令和元年7月12日・13日には、郡山市において12年ぶりとなる「第30回東北地区聾学校PTA連合会研修大会」を、盛大に開催できましたこと重ねて御礼申し上げます

 学校経営につきまして4点お話いたします。

 はじめに、学校教育目標につきましては、新学習指導要領を踏まえ、下記の4点を掲げております。

 

 1    言語力を高め、伝え合うことができる人

 2    自ら学び続ける人

 3    できることに気付き、進んで取り組む人

 4    心豊かで健やかな人

 

 今年度は、昨年度に引き続き「学力・言語力、そして生きる力」の育成に努めることとし、学習指導面では、「主体的に思考する力の育成」、生活指導面では、「自ら考えて行動する力の育成」とし、指導の充実に努めてまいります。

 特に、「学力の向上」につきましては、子どもたちが、学級の友達や先輩方など、周りの人とのかかわりをとおして共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想を高めるとともに、自分の学びを振り返り、次の学習や生活に生かす力を高めるため、「わかった!」「おもしろい!」と思える授業や、見通しをもって、粘り強く取り組む授業を行ってまいります。

 さらに、「言語力の向上」につきましては、国語の学習を要として、全ての教科等において、子どもたちの言葉の力を高めるため、幼児児童生徒一人一人に応じて、音声、文字、手話等のコミュニケーション手段を適切に活用した学習の充実に努めてまいります。

 2点目は、寄宿舎の改築工事についてであります。

寄宿舎利用生徒につきましては、昨年4月より仮設寄宿舎で生活が続いております。現在、2学期中には新しい寄宿舎の使用ができるように工事を進めております。

 3点目は、エアコンの整備についてであります。

県立特別支援学校のエアコン整備につきましては、これまで重い障がいのある児童生徒が学ぶ教室を中心に、約半数の教室で整備が進められておりました。平校では、3月末に10の普通教室と8の特別教室の整備が完了し、今年度より使用してまいります。

 4点目は、今後の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う対応についてであります。

 本校及び各分校の新型コロナウイルス感染拡大防止につきましては、臨時休業や教職員の在宅勤務を行うなど、感染リスクをなるべく下げる工夫をしてまいりました。感染状況については、日々変化しており、いまだに終息の兆しはなく、自分を守ること、そして自分の大切な人を守る行動が、医療現場の負担を減らすことや、社会を守ることにつがっていると信じております。

 今後は、学校の早期再開に向け、感染防止対策を徹底した上で一部の授業を実施するなど、子どもたちが授業の遅れや生活習慣などを少しでも取り戻しながら学校再開にスムーズに移行できるよう準備を進めてまいります。

 結びに、本校は、明治41年の開校以来、創立112年目となる県内唯一の聴覚障がい教育機関として貴重な存在であることをしっかりと自覚し、地域で安全に子どもたちが学び、保護者の皆様方が安心して子どもを育てることができる環境の実現に努めてまいります。

 本校と3分校が連携協力のもと、これまで培った英知を結集し、新しい時代を生きる幼児児童生徒の自立と社会参加に向けた教育の充実・推進に、教職員一丸となって取り組んでまいります。

 今後とも、皆様のご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げ、あいさつといたします。

 

 令和2年5月

福島県立聴覚支援学校 校長 小檜山宗浩