今年度は、きこえる友達との関わりをじっくりもたせたいと考え、草野小学校の本校との交流学習だけでなく、児童数7名の絹谷分校との交流学習も行っています。学部単位での交流学習は年に3回を予定しており、今日はその2回目で、平校に絹谷分校の友達を招いての交流会となりました。
これまで、友達を自分の学校に招く、友達が来て一緒に活動できるという機会はほとんど無かったので、児童らはわくわくしながら話し合いを進め準備をしてきました。また、きこえる友達と聞こえにくい自分たちが一緒に楽しく遊ぶためのルールについても考え、工夫しました。
体育館でのドッジボール、だるまさんがころんだ、ふくろう祭で披露した『夜に駆ける』の曲にのせたダンスを楽しみました。「ダンスの教え方を少し失敗してしまったところもあったけれど、楽しかった。」「いつもよりも多い人数で遊べて楽しかった」などなど、素敵な表情での感想が聞かれました。3回目の交流会は、来年の2月絹谷分校で行われます。待ち遠しいです!!

「笑顔で想いをこめて 一生懸命 がんばろう」
これは、児童たちが話し合いで決めた令和3年度平ふくろう祭のスローガンです。「日頃の学習成果の発表を通して表現の喜びを知り、互いに協力・認め合う態度を育てる」を目標に、発表に向けて練習を重ねてきました。昨年より新たな2名の幼児を加え、「令和3年度 平ふくろう祭」はコロナウイルス感染の予防に気をつけながら10月30日(土)に実施しました。
幼稚部の劇「ねずみの よめいり」や「終わりの言葉」では、幼児たちがねずみや太陽・風・雲・壁の役等になりきりながら、できるようになったことを一人ずつ笑顔で発表しました。小学部の劇「3びきの かわいいオオカミ」や音楽発表では、児童たちが堂々と自分の担当の役になりきってせりふを言うことができました。また、友達と協力し合い、リズム等を合わせる姿を発表しました。平校の子どもたちが、きらきらと輝いたふくろう祭となりました。今回の経験が一人一人の自信となったことでしょう。
ご協力ありがとうございました。
<オープニング>

<幼稚部劇「ねずみのよめいり」>

<小学部劇「3びきのかわいいオオカミ」>

<小学部「音楽発表」>

<高学年発表>

<幼稚部「終わりの言葉」>

10月8日(金)、本分校の小学部5、6年生11名が集い本分校交流修学旅行が催されました。行き先は、裏磐梯の五色沼と猪苗代町にある野口英世記念館です。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、宿泊の中止や日程の延期等がありましたが、児童らは「最高の思い出を作ろう」という想いで活動してきました。
五色沼では、所々に岩が埋まっているでこぼこな道や細く険しい道を1時間近く歩きました。時折立ち止まってきれいな空気を吸い込んだり、木々の間から見える空を見上げたり、沼を見つけては喜びその前で写真を撮ったりしながら進みました。沼の実際の色と名称となっている色が違うので、「とても赤沼とは言えないな」「広いし、きれーい」「うん?たまごのにおいがする!!」などの声がたくさん聞かれ、自然を存分に感じることができたようです。また、散策の前半は疲れもなく、班の中で、おしゃべりを楽しんでいる姿がありました。
野口英世記念館では、福島県が世界に誇る科学者の幼少期の貧しい暮らしの様子や功績、決まった質問に英世ロボットが答えるコーナー、スクリーンに映ったポーズと同じポーズをとって細菌を倒すゲームコーナーなどをじっくりと回って学習しました。
あっという間に解散を迎えた修学旅行でしたが、今日の活動を話し合い活動や作文、さらなる調べ学習を通して深めることで何年経っても忘れない思い出になることと思います。


10月11日(月)草野小学校2年生と聴覚支援学校平校の2年生でアクアマリンふくしまと三岬公園に行ってきました。アクアマリンふくしまでは、獣医さんのお話をきいて、館内を班ごとに見学しました。2年生の国語の授業「どうぶつ園のじゅうい」を学習していたので、たくさんメモを取りながら話をきくことができました。三岬公園で、お弁当を食べて、アスレチックで、草野小の友達とたくさん遊んでいい汗をかいてきました。
10月4日(月)、平校を卒業された古家隆亮さんをお招きし、小学部で交流会を行いました。
ビンゴゲームで古家さんの好きな物について知った後、講演をしていただきました。
古家さんは、小学生のときに自動車の整備士にあこがれをもち、本校の高等部で情報工業科に入り会社で働くための技術を身に付けられました。就職にあたり日産自動車の会社への入社を志望しましたが、最初は断られました。しかし、お兄さんも日産自動車の会社に勤められていたことや、後に入社への強い気持ちを伝えることができ、入社できたそうです。
お話の中では、「1~4年生のときは、遊んでばかりで国語や算数が分からなかったけれど、5、6年生の先生から『夢を叶えるためには努力が必要』だということを教わり勉強をするようになった」「素敵な人になるためには自分からあいさつをすることが大切」「聞こえる人と話しているときに、分からないことがあればはっきりと『わからない』と伝えるとも大切」など、聞こえない自分が社会人となって考えることを熱くおもしろくお話していただきました。
子どもたちも、自分の悩みや考えていることについて質問し、アドバイスをいただきパワーももらったようでした。
先輩の姿は、子どもたちが自身の将来を考える上での貴重な教材です。今後も先輩との交流の機会を作っていきます。


9月16日(木)に不審者対応訓練を実施しました。実際に不審者役の教員が登場して訓練を行い、幼児児童や教員の動き、避難経路や注意事項などについて、確認やシミュレーションを行いました。子どもたちは、事前学習や訓練をとおして、不審者に近づかない、校庭など不審者から遠いところに逃げることを理解して、速やかに避難をすることができました。
訓練後は、ロールプレイングを通して「きょ・う・は・いか・の・お・す・し」について、事後学習を行いました。自分の命を守るための行動や約束、学校以外の場所でも不審者に気を付けながら過ごすことを理解することができました。
訓練をとおして、幼児児童が安全に学校生活を送ることができるように、今後に生かしていこうと思います。

9月24日(金)、福島県立聾学校同窓会会長の榊枝純一さんをお呼びして、交流会を行いました。榊枝さんも福島県立聴覚支援学校(当時は福島県立聾学校)の卒業生で、パントマイムやダンスの経験者でもあります。
幼稚部では、榊枝さんのパフォーマンスを披露していただきました。子どもたちは食い入るように見ていました。特に、風船を使ったパフォーマンスは大好評で、犬の形をした風船ができあがると、子どもたちはとびきりの笑顔を見せてくれました。
小学部では、ふくろう祭に向けてダンスの練習を頑張っているところです。ダンス経験者である榊枝さんに子どもたちのダンスを見ていただきました。たくさんのアドバイスを受け、子どもたちも良い刺激になったようです。榊枝さんからのアドバイスをしっかりと覚え、ふくろう祭のダンス発表の成果を発揮できるように練習を頑張りたいと思います。最後に、榊枝さんから、パントマイムやダンスを披露していただきました。子どもたちからは「本当にすごかった!」など、たくさんの感想が寄せられました。
卒業生であり、ろう者であり、パントマイムやダンス経験者でもある榊枝さんとの交流は、子どもたちにとっても大きな印象を与えるができました。また、榊枝さんとの交流ができることを子どもたちは心待ちにしています。
榊枝さん、お忙しいところ、来校し、交流をしていただきまして、ありがとうございました。



9月27日月曜日に、みみらんど・PTA学習会を行いました。
今回は、元筑波大学・聴覚障害者教育福祉協会専務理事の松本末男先生を講師とした学習会でした。末男先生には毎年平校においでいただき、子ども達の授業の様子を見ていただいていましたが、今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止のためオンラインでの研修となったため、大休憩にリモートで子ども達が末男先生とお話をする時間を作りました。
午後の学習会のテーマは、「先生方や保護者のみなさんに伝えたいこと」でした。会場には平校職員、保護者、中学校の先生が集まって聴講し、地域の保健師さん、幼稚園・保育所の先生方にはそれぞれの場所からオンラインでご参加いただきました。
末男先生には、幼児期、小学部、中学部、高等部などそれぞれの時期に保護者や教員が大切にすべきことを先生のご経験をもとにお話いただき、大変勉強になりました。
今回の講演の中で末男先生から教えていただいたことを明日からの実践の中で生かしていきたいと思います。

