日々の様子をお伝えします

平ふくろう掲示板

本て楽しいな!(読書活動の充実②)

 小学部では毎週一回、読書活動の時間があります。今回は小学部1年生と3年女子児童の読書活動の様子を紹介します。
 このグループでは、読み聞かせを中心に読書活動をしています。「あれ?なんだろう?おもしろい!こんど自分で読んでみよう!」と子どもたちが思ってくれればしめたもの。読み聞かせで取り上げた本を、休み時間に手に取る児童もでてきていて、読書の楽しみがじわじわ拡がっています。男の子が多いグループなので、乗り物やお化けの本、科学絵本などが登場することが多いですが、子どもたちの知りたい気持ち、分かりたい気持ちを刺激できるような本をどんどん読んでいきたいと思っています。

                
                 お化けの本を読んでいます。

町探検をしよう(小学部1年生)

 1年生が入学して早2ヶ月が過ぎました。本校幼稚部から進学した3人組もすっかり小学生らしくなってきました。そこで最近の授業の様子を紹介します。一年生の授業には生活科があります。学校探検を終えて、最近は学校の周りの様子に関心を持つようになってきました。聾学校平分校がある草野地区を中心に、交通安全上のルールを身に付けたり、草野地区のお店や公共施設に関心を持ったりする学習をしています。今年の一年生が男の子3人組ということもあり、乗り物大好き、自動車大好きだったので、一番最初に関心を示したのはガソリンスタンドでした。おうちの方と立ち寄った経験もあり、ガソリンスタンドについて、どんなところなのか、それぞれの経験をもとに話し合い活動をしました。その過程で、給油機と洗車機を作ってみようということになり、段ボールで作りました。制作したり遊んだりするのも楽しいのですが、聾学校なのでしっかり言葉の勉強もしました。楽しい経験を共有しながらの話し合い活動は言葉の習得につながります。これから学校の周りにどんどん探検に出かけたいと思います。

      
洗車機 幼稚部と一緒に試運転しました      後ろに見えるのが給油機です

むしばよぼうデー

 幼稚部には歯みがきが嫌いなワニくんと、歯みがきが好きなワニちゃんが遊びにきてくれました。虫歯になってしまって泣いているワニくんが登場したときに、子どもたちは今までの自分の経験から、「はいしゃさんにいけばいいんじゃない?」「はみがきをする。」などの意見を出していました。「は」「くち」「むしば」「はみがき」などの言葉に触れながら、自分の歯の汚れ具合を見るために赤く染め、養護教諭の先生からは、優しくみがく、細かくみがくなどブラッシングの仕方についても教えてもらいました。
 
 
 学校では歯の仕上げみがきのときに、「あー」と声を出しながら奥歯をみがいたり、「いー」と声を出しながら前歯をみがいたりしています。生活の流れの中で、口や舌の筋肉を動かしたり、息を調節したりすることを意識して活動を行っています。
 みんなの歯は、とてもピカピカになりました。

学級討論会をしよう(小学部6年生)

  5月29日(金)に交流学校の草野小学校で、学級討論会に参加してきました。肯定派と否定派にわかれてそれぞれの主張を出し合ったあとに、討論を聞いていたグループが結論を出すという流れで行いました。討論のはじめには聾学校の児童から「話すときはマスクをはずして口元を見せて欲しい」ことや「はっきりゆっくり話して欲しい」ことなどを、草野小学校の児童にお願いしてから始まりました。
 討論のテーマは「幽霊がいるのかどうか」「学校でのシャープペンシルの使用は是か非か」でした。討論ではFM補聴システムを使いました。討論中はダイナマイクというマイク型の送信機で児童の意見をひろって、聾学校の児童が聞き取りやすいように配慮して進みました。
 聾学校の児童の感想です。「討論の進め方がよくわかりました。」「いろんな意見があるんですね。」とのことでした。普段は、児童2名と担任で授業が進むため、大人数での討論会では様々な気づきがあったようです。


   

読書活動の充実


 本校では学校経営運営ビジョンの取り組みの柱として「読書力と社会性の育成」というテーマを掲げています。読書活動については、読み取る力や表現する力など言語力を高める活動につながることから、本校では様々な形で取り組んでいます。
 
 毎月初めにはいわき市の移動図書館がやってきます。幼児児童は、学校の図書館にはない本を目を輝かせながら選び何冊も借りています。教室に戻ると、さっそく借りてきた本を広げて見入っていました。

  

ALT のロジャーさんと勉強しました。

 5月28日(木)にALTの先生による英語の授業が行われました。
 聾学校でも、普通小学校と同じように、5年生と6年生で週1時間の外国語活動の時間があります。その他の学年と幼稚部は、月に一度、ALTのロジャー先生と遊んだり、給食を食べたり、英語でいろんなことを教えてもらったりしています。どの子もロジャー先生との勉強を楽しみにしていて、今回も大変楽しい時間を過ごすことができました。

 聾学校の英語というと「発音は大丈夫かな?」「ききとれるのかな?」と心配がありますが、聴くという面では日頃の勉強と全く同じです。「なんて言ったの?」と耳をそばだててロジャー先生のお話をきいていますよ。そしてまねようと頑張っています。ロジャー先生も分かりにくいときは絵に描いたり、カタカナを書いたり、いろいろと工夫してくださいます。英語に親しみながら、ロジャー先生と楽しい時間を過ごすことができました。

   


 

平成27年度 後援会総会が開催されました

  聾学校平分校の応接室にて平成27年度後援会総会が開催されました。会員の皆様におかれましてはご多忙の中、総会に出席していただきまして、まことにありがとうございました。
 分校長からは、学校行事や交流している小学校、保育園との交流の様子や、後援会の皆様からお預かりした会費の使用用途などについて、パワーポイントで紹介がありました。会員の皆様は笑顔を浮かべられ、時折拍手がわき起こるなど、和やかな雰囲気の中で見入っていらっしゃいました。
 
 今年度の後援会総会も、活発な意見の飛び交う、会員の皆様の熱い思いが込められた
総会となりました。本当にありがとうございました。
 会員の皆様からいただいた会費は教育活動の充実に向け、大切に使わせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 

田植えを行いました。


 5年生の児童は、交流及び共同学習を行っている小学校の田植えに参加しました。
ぬるぬるした田んぼの中に入って、足をとられながらも、一本一本大切に苗を植える経験をしました。この苗は餅米の苗で、秋の「交流秋祭り」では収穫した米で餅つきをして食べることになっています。
 社会科の授業では農業について学習することになっており、この経験が様々な学習にも生きてきます。

  

聾学校の掲示(ことばを豊かに!)

 聾学校での言語指導は、日々の学習の中で特に力を入れている分野です。平分校の校舎の中を歩くと、そこかしこに「子どもたちのことばを豊かにしよう」という気概あふれる掲示物があります。それらを見ると、聾学校でどのように言葉を扱い、子どもたちにことばの習得を促しているか見えてくると思います。

 


 

 上の写真は、子どもたちに人気の妖怪を題材にした掲示物です。「妖怪にはことばのなぞがかくされているので~す」とあります。聾学校のみんなに知って欲しい言葉だらけなので、勉強してねという先生の思いが伝わってきますね。
 「さむがり」の絵を見てみましょう。妖怪を説明する穴あき文になっています。子どもたちは、穴にどんな言葉が入るのか考えます。さらに「さむがりってどんなひと?」との問いかけに、付箋をはってやりとりします。「さむがり」を的確に説明している付箋もあれば、こんな言葉の理解だったんだ!とおもわず頭をひねってしまうものもあります。 付箋ひとつひとつに赤ペンでさらに思考をうながすコメントが書かれています。
 言葉を注入するのではなく、自分で考えて「あー!そういうことなのね」と納得してことばを学んで欲しいという先生の願いあふれる掲示物です。

交流春の大運動会

 5月17日(日)に草野小学校と合同で「交流春の大運動会」が行われました。土曜日はあいにくの雨となり翌日に順延になりましたが、運動会当日は晴天となり盛大に運動会が実施されました。連休明けから本格的な練習が始まり、平分校と草野小学校を行き来する生活が続いていました。本番では、そうした練習の成果を出し切り、力一杯がんばる児童の姿が見られました。また、草野小学校の児童とも交流を深めた運動会でした。

    
 鼓笛演奏(6年生)フラッグで参加       だるまはこび(1・2年生)

    
80m走(3年生)2位入賞しました    入場行進 1年生はプラカード保持者になりました。

本校の運動会は地元の小学校と共同開催です。健聴児の中で活動することで、自分のコミュニケーション能力がどの程度通用するのか試すチャンスになります。団体種目の勝ち負けに一喜一憂したり、運動会の係活動を草野小学校の児童と協力して頑張ったりするなかで、同年齢の友達とわかり合う経験を積むことができた運動会でした。